空き家問題と街の老化、若者と高齢者の不動産価値活用に対するギャップとは

空き家問題

最近ある事情で、東京郊外・川崎・橫浜等でバスに乗る機会が多かった。
都心の満員電車に乗っているだけだと気がつかないが、平日の昼間にバス便の空間にいるといくつか気がつくことがある。

街が老朽化している現状は地方だけに限らない

公営住宅以外は一軒一軒は建ったときはそれなりであったろう一戸建が多い。
そして当たり前だが、バスに乗るのはほとんどが運転ができない高齢者である。
自分ももうすぐ同じになるので他人事ではないが、補助車を押した緩慢な動作の人達。ほとんどの人が無料パスを持っているのでチャージや定期を翳す必要はないが、高齢者同士話し込みながら乗車・下車するので、さらにバスの進行ダイアは遅れ遅れになる。
瀟洒だった住宅街も移ろい、人とともに老化していく。

新設住宅着工戸数の実績と予測結果と若者の一戸建て離れ

空き家問題
出典:株式会社野村総合研究所

東京の中央には至便なマンションが立ち続けているが、今日の若い人達の価値観として、自分の一戸建ての家を持つことを目標とする人は、果たしているのだろうか?
また、日に日に都心のマンションに人が集中していけば、かつての東京のベッドタウンすら空き家だらけになることは容易に想像が付く。
空き家問題は、市街地と地方だけでなく、東京とその他、東京内の通勤1時間圏内とその他、マンションと一戸建て、といったより狭い世界での競合となる。

空き家問題に対する抜本的な解決方法は存在するのか

空き家問題
出典:株式会社野村総合研究所

拡がっていく空き家区域を解決する手立てはあまりない。なぜならそれらは相対的に不便な場所にあり、且つ高齢者にとっては、階段の上がり下りだけでも、大きな一戸建ては住みにくく、何らかの政策などにより古い一軒家に今よりも人が住むようになるためのインセンティブが働きにくいと考えられるからである。

今後外国人を含めて、就労人口を維持する何らかの施策が本格的に実施されたとしても、この人達は郊外の一戸建てに住むであろう、と思われる人は思いつかない。

今後の不動産価値や運用に対する懸念点

最近リバースモーゲージや住まいのリースバック等を手がける金融機関のCMも見かけるようになったが、かつては資産であった住宅が今や最大の負債になる中で、金融機関は将来物件売却による代物弁済を本当に評価・債権回収の中心において、事業を展開しているのだろうか?とても割が合わない気がするし、高齢者のうち当該サービスを老後資金として活用する人達がどれだけいるのだろうか?

通信販売グッズから保険まで、一番テレビを見ている人は高齢者であるので、ほとんどが高齢者ビジネスになるが、高齢者は判断力も衰え、家族等から意見されると、考えもぶれてしまう。衝動買いで済む商品は多くはなく、すぐに使わなくなり、返品も増えていくのを、近くで見ていると、売り手にとってもそれほど販売効率がよいとは思えない。

そう言いながら自分も欲しいものはないな、と思い始めて結構な月日がたっている。

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ABOUTこの記事をかいた人

某大手保険会社にて、8年にわたり投融資担当、出資会社のうち、店頭公開(当時)に至ったのは10社以上。 保険担当に転じ、主に信託銀行のオペレーショナルリスクに関する商品開発、販売を担当。 近年では農林水産省、環境省の関連団体向け商品やシェアリングエコノミー関連事業社向け商品開発、販売を担当。 スタートアップ企業に事業者を繋ぐサポートを行う傍ら、行政書士事務所開業